2022.08.30
YOUの強さ「褒められたことは忘れる。批判的な意見こそ、ちゃんと聞きたい」
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心身の健康を維持するためには、自分自身の体調のわずかな変化に気付くことが重要です。
そのための方法のひとつとして、セルフケアがあります。
今回の記事では、セルフケアとはどういった意味を指すのか、セルフケアの種類とそれぞれの違い、すぐにでも実践できるセルフケアの方法なども解説します。
セルフケアの「セルフ」とは「自分・自己」といった意味を指し、「ケア」は「世話・管理」といった意味を指します。
すなわち、セルフケアとは自分自身の世話をしたり、健康管理をしたりすることであり、一言で表すとすれば「自己管理」にあたるでしょう。
また、日本看護学会では、セルフケアを以下のように定義しています。
「セルフケアとは、対象がよい健康状態を維持するために、みずから実施する日常生活上および健康管理上の行動をいう」
病気やケガをしないように心がけることはもちろんですが、身体的な健康維持だけでなく、ストレスをうまくコントロールしながら精神的な疾患を予防することもセルフケアのひとつといえるでしょう。
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一人ひとりがセルフケアを行うことで、どういったメリットがあるのでしょうか。
もっとも大きいポイントとしては、健康管理において問題が起こる前に対策することで、病気やケガの防止につながる点です。
仕事や家事、育児などに忙しい毎日を送っていると、自分自身の体調の変化や健康に向き合う時間がとれず、異変に気付かないこともあります。
その結果、自分でも気付かないうちに病気が進行してしまい、取り返しのつかない状態になることもあるでしょう。
また、これは心理的なストレスも同様であり、知らないうちに精神疾患を患っているケースもあります。
精神疾患が進行し重症化すれば、治療に取り組んでもなかなか改善できず長期化するおそれもあるのです。
このような事態を防ぐためには、日頃からセルフケアに取り組み、自分自身の体の異変やストレスと向き合い、現状を把握することが重要といえます。
早い段階で自分自身の体で起こっている変化に気付くことができれば、早期の治療につながり重症化を防げるメリットがあるでしょう。
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セルフケアは健康管理の意識が強い個人はもちろんですが、企業においても注目され始めています。
健康管理は社員個人が自主的に取り組むものというイメージもありますが、現在多くの企業では「健康経営」がキーワードとなっており、さまざまな取り組みが行われるようになりました。
また、日本ではさまざまな業種・企業において人手不足が深刻化しており、健康上の理由で離職するケースも少なくありません。
企業が社員に対してセルフケアに関する専門的な知識や方法などを伝えることで、社員の健康維持につながり離職率の低下にも貢献できるでしょう。
一口にセルフケアといってもさまざまな種類があります。
セルフケアを実践するうえで参考にしておきたい7つの種類をそれぞれ解説しましょう。
身体的な健康を実現するためのセルフケアを身体的セルフケアとよびます。
身近なところでは感染症の予防なども身体的セルフケアにあたるでしょう。
自分自身の感情を客観的に意識しながら観察し、管理することを感情的セルフケアとよびます。
企業が実施するストレスチェックなども感情的セルフケアに役立ちます。
仕事やプライベートなど、自分自身が社会のなかで生きていくうえでどのように人と付き合っていくかを考え、実践することを社会的セルフケアとよびます。
気持ちが乗らない場合や人付き合いが苦手な場合などは、無理につながりをもつ必要はありません。
精神的セルフケアは自分自身と向き合う時間を作りながら、興味のあることや気分転換になるようなことを実践するセルフケアです。
7種類のなかでも特に重要で本質的なセルフケアともいえるでしょう。
人によっても実践方法はさまざまで、一概にどれが正解というものはなく自分自身にマッチした方法を選ぶことが重要です。
普段の働き方や職場環境などを見直し、働きやすい職場をつくることが職場のセルフケアにあたります。
働き方を変えると聞くと個人レベルでは対処しづらいのではないかと捉えられがちですが、個人単位でできることも意外と多いものです。
理想的な暮らしや夢を実現するために、自分自身の経済状況を正確に把握することを経済的セルフケアとよびます。
私たちが生きるうえでは仕事だけでなく、充実した私生活も重要なポイントとなります。
また、人生のなかで実現したい夢や目標を定めることで、どういったキャリアを歩むべきかも見えてくるでしょう。
このように、自分自身の私生活も含めて人生と向き合う時間をつくることが心理的/パーソナルセルフケアにあたります。
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セルフケアにはさまざまな種類があることがわかりましたが、これらを実践するうえではどういった方法があるのでしょうか。
具体例をいくつか紹介します。
セルフケアと似た意味をもつ言葉として、セルフマネジメントやセルフラブがあります。
混同されることも多いこれらの言葉について、どういった違いがあるのか解説しましょう。
自分自身の感情や行動、思考を制御することをセルフマネジメントとよびます。
たとえば、仕事でミスをしたとき、原因は何だったのかを的確に捉え、同じミスをしないようにフォローすることで自分自身の成長につながっていきます。
セルフマネジメントのなかにはキャリアデザインやメンタルヘルスケア、アンガーマネジメントといったさまざまな要素が含まれ、これらは仕事を円滑に進めていくために重要なものです。
これに対しセルフケアは、あくまでも自分自身の心身の健康を維持するための管理であり、目的が異なります。
セルフラブとは、自分自身を過度に責め立てたり否定したりせず、ありのままを受け入れ認めることを指します。
セルフケアは心身の健康のために具体的な行動を起こしてケアするのに対し、セルフラブはマインドや考え方といった内面的なケアをするのが大きな違いといえるでしょう。
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セルフケアに取り組むことで、体調のわずかな変化に気づき病気の早期発見、早期治療につながります。
しかし、セルフケアができていないと、原因不明の体調不良に陥ることも多く、仕事に対するモチベーションが上がらなかったりパフォーマンスが低下したりして仕事にも悪影響を及ぼすことがあるでしょう。
これは個人の問題にとどまらず、企業としても生産性の低下を招くおそれがあるのです。
セルフケアは一人ひとりが取り組むものであり、特に企業や組織においてはストレスとうまく付き合っていくうえで不可欠なものです。
セルフケアにはさまざまな種類があり、すぐにでも実践できるものも少なくありません。
今回紹介した実践方法の例も参考にしながら、少しずつでもセルフケアに取り組んでみましょう。
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